親 が 認知 症 に なっ たら やる べき こと
- jennifer532osterbe
- Sep 22, 2022
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第71回 認知症と診断されたら~最初にすべきこと~ 4年にわたり、父母の遠距離介護を続け、父の死後、認知症の母を夫とふたりの子供と暮らす自宅に呼び寄せ、在宅介護を9年間行ってきた渋澤和世さん。 その間ずっとフルタイムで働き続け、在宅介護エキスパートとしても活動している。 「こうした経験から、まず皆さんにお伝えしたいのは、介護に完璧はないと割り切ること。 そして、決して無理をしないことです」 認知症の症状には、厄介なものが少なくない。 暴言や妄想、徘徊といった問題行動が出ることも。 「介護は毎日のことなので、本当に大変。 完璧を求めてがんばりすぎてしまっては、介護者が精神的に追い詰められ、介護うつになりかねません。 そもそも今は、核家族化が進んでいるうえに、寿命が延びて介護期間が長くなっているため、家族だけで介護するのはむずかしいのが現状。 プロの手を借りながら、『7割できれば合格』くらいの気持ちで臨めばいいのではないでしょうか。 介護保険制度の知識を得て、地域包括支援センターに相談に行くなど、情報を集め、親の状態と、自分たちの状況に合ったサポートを利用してください」 読者の中には、「大好きな親だから、喜んで介護する」という人もいたけれど、「自分を犠牲にしすぎないで」とも、渋澤さん。 「私は旅行や出張のときは、母を施設のショートステイに預けます。 仕事も続けたかったので、働きながら介護できる方法を考えました。 もちろん、自分の時間を確保しようとすれば、その間は、お金を出して母の介護を別の人に頼むことになります。 気持ち、お金、時間。 どれかを優先すれば、どれかは多少あきらめなくてはなりません。 そこもまた、3つとも思いどおりになるのは無理と割り切って、その時々で、優先順位をつければよいのではないでしょうか。 自分の生活や、やりたいことを優先したほうが、結果的に、よい介護ができるような気がします。 介護する人が幸せでなければ、介護される人も幸せにならない。 私は、そう思っています」.
親が認知症になったらすることの7箇条。必要な手続きから介護保険の利用方法まで解説
1981年岩手県胆沢郡生まれ。 城西国際大学人文学(現福祉総合学部)卒業後、介護老人保健施設で介護職員、支援相談員として従事し、2011年から介護課長として通所リハビリテーション、認知症専門棟、一般棟介護課を統括。 2019年9月から系列の介護老人保健施設から転籍し現職。 職場で信頼する同志(職員)と日々支援に奮闘中。 2012年から千葉市認知症介護指導者として尊敬できる仲間・研修担当・行政担当とともに支援の質向上に尽力している。 「あきらめず、決めつけず、人が変わる可能性を追い求め続ける」を信念にしている。 現在、一般社団法人千葉市認知症介護指導者の会理事として活動するほか、(社福)穏寿会 特別養護老人ホーム「裕和園」の副施設長を務める。 介護の教科書では「認知症」に関する記事を執筆している。 老人ホームへの入居を考えるべきタイミング たとえ認知症になっても、大切な家族だということに変わりはありません。 ほとんどの方が、「できるだけ自宅で介護を続けたい」と思うはずです。 また本人も、できれば長年暮らしてきた自宅で余生を過ごしたいと思っているでしょう。 しかし残念ながら、 今のところ認知症は現代の医療で完治させることができません。 薬物療法などによって進行を遅らせることはできますが、遅かれ早かれ、ほぼ確実にその症状は進みます。 症状の進行に伴い、できていたことができなくなったり、家族の顔や名前が急にわからなくなってしまうのです。 また、認知症の方の多くに、暴言や暴力、被害妄想、徘徊などのBPSD(行動・心理症状)がみられるようになります。 いずれも家族だけで対処するには限界があり、プロの手を借りなければいけないときが来ます。 タイミングを逃すと、本人にとっても家族にとっても不幸な事態を招きかねません。 ぜひ、今のうちから家族同士で話し合う場を設けるようにしましょう。 入居を考え始めるタイミング 高齢になると、誰しも何らかの病気を抱えることが多く、歳を重ねるごとにその症状は進行していくものです。 また、 年々体力が下降していくのは介護者も同じ。 そのため、基本的に在宅介護の負担は少しずつ重くなっていきます。 「できるだけ在宅で介護したい」という家族も、次のような時期が来たら施設入居が考え始めてはいかがでしょうか。 日中も介護者が側にいないと危ないとき• 介護の負担が最近特に増して、疲労が抜けにくいとき• 認知症が進行してきて、将来が不安なとき デイサービスなどをうまく利用していれば、まだ家族に余裕があるかもしれませんが、限界が訪れてから慌てるのでは
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