男子 トイレ 通路
- jennifer532osterbe
- Sep 17, 2022
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男子トイレに隠し通路があると聞きましたがほんとですか??ほん... トイレは人々の気分を映す トイレというのは不思議な場所で、誰でも一日数回は必ずそこへ行く。 思い返してみると、そういう場所はほかにはない。 たとえば住宅のなかでの機能空間を考えてみると、キッチンにせよ、浴室にせよ、洗面室にせよ、寝室にせよ、「誰でも一日数回は必ず行く」という条件を完全に満たす場所はない。 そこにはもちろん人々の「用を足す」という生理的な機能があるため、こと日本においては、人々が行く場所には必ずトイレがある。 むしろ近年は、人が集まるところほどトイレが提供する機能の充実、つまり多機能化がみられる。 トイレほど各時代の人々の気分を反映しながら改修のたびに繰り返し生まれ変わる場所はなく、だからこそ、とくに商業空間のトイレは刻々と進化を遂げるのだろう。 今回は渋谷の商業施設を中心に、トイレの変遷や現況をリサーチし、来たるべき時代のトイレのあり方についても、少し考えてみたいと思う。 渋谷の大型商業施設のトイレ すり鉢状の地形をした渋谷は、大きな資本の投入と通りの開発によって街がつくられてきた。 開業時期と開業場所から、地形を利用した街の歴史をみることができるはずで、そこでトイレのリサーチをすれば、時代ごとの人々の気分を知ることができるのではないだろうかと思ったのだが、調べ始めてみると、開業当時の原型をとどめているトイレはほとんどなく、当然のようにリニューアルが繰り返されていた。 渋谷駅近辺商業ビルMAP そのため街の歴史とトイレの関係はひとまず置いておいて、まずは人々の気分・ふるまいから考えてみたい。 「トイレ」を、名詞的な機能室ではなく、「用を足す」「化粧をする」「コミュニケーションをする」「身支度をする」という人々のふるまいの場、つまり動詞を喚起する/下支えする居場所として捉えてみると、トイレには一日数回は必ず行くからこそ、年を追って動詞が多様に増加し、多機能化が起こっているのではないか、ということに思い至る。 では、名詞的なトイレの捉え方と、動詞的なトイレの捉え方をより明確にするために、男性トイレと女性トイレを比較検証してみよう。 名詞的なトイレ、動詞的なトイレ そもそも、男性トイレと女性トイレを平面計画的に名詞的な機能室として考えると、一級建築士の製図試験がそうであるように、同じ面積になることが多い。 商業施設のリサーチによると、これに時代が要請する「多目的トイレ」が加わると、改修時に男性トイレの領域が削られる例が散見される。 《東急東横店》B1Fトイレ 注目すべきは、女性トイレが動詞化する一方で、男性トイレは名詞的なまま置いてけぼりになり、女性トイレ>男性トイレという面積比率に拍車がかかっていったことである。 ふるまいを投影し動詞化すればするほど、トイレは複合化して面積が増大し、男女トイレの面積差は拡大していく。 その傾向の一端は、近年の大型商業施設にみられるトイレ前のホワイエにも表われている。 トイレ前のホワイエは、男性トイレ、女性トイレ、多目的トイレそれぞれの領域の共有部であり、トイレ以外の部分との中間領域としてあるので、本来は訪れたみんなが平等に使うことのできる場所である。 だが、女性をターゲットとした商業施設のホワイエに散見されるのは、その仕上げ材や設えも相まって、女性トイレのパウダーコーナーが受け止めきれなかった「休む」「座る」「待ち合わせる」「メールをする」「ゲームをする」「(トイレは混んでいるので)いっそここで化粧をする」などのふるまいの拡張である。 ホワイエはすでに女性の独占領域と化している。 女性の私から見ても、男性が過ごしにくそうなホワイエは、もはや女性トイレがトイレの外まではみでて拡張してしまったような様相を呈している。 《渋谷ヒカリエ》B3Fトイレ 男性トイレは動詞化できるか? 一応断っておくが、男女平等のために男性トイレと女性トイレの面積は同じであるべきだ、ということを言うつもりは毛頭ない。 けれども、女性トイレが動詞化し、多様なふるまいを受け止め、居場所として充実・拡大するのに対して、(男性トイレに入ったことはないけれど)男性トイレ小便器群はそもそも必要とされるスペースが女性トイレ個室群より小さいこともあり、単機能の小便器群が並ぶだけのあまりに虐げられているさまを想像すると、胸が痛むものがある。 名詞的なままで時代に取り残された男性トイレが、動詞化する道はあるのか? はたして今後どう進化を遂げるのだろうか? そこで弊社男性スタッフの協力を仰ぎ、男性のトイレでの過ごし方を考察してみながら、男性トイレの次の一手を探ることにした。 男性用トイレをうまく使うためのアイデア ではここで、男性トイレの環境向上のために、具体的
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